クライマーに「気をつけて欲しいケガ10選」

パキリ

クライマーに気をつけて欲しいケガ10選

 

強くなりたければケガをしないことです。ケガをしている間はどうしても休まざるを得ない。無理をしてケガして、休んで間隔を開けてしまうより、カタツムリの歩みでも少しずつ練習を続けた方が上達する。

 

ケガをしないことが強くなるための秘訣である。

そこで、皆さんに気をつけていただきたい、「クライマーに多いケガ」を紹介する。

 

1,パキリ

浅指屈筋腱損傷。第一関節(DIP)伸展位、第二関節(PIP)屈曲位で力を入れていた際に、強い外力により屈筋・屈筋腱が反対方向に伸ばされて受傷。

(指を曲げようとした時に反対方向に強い力で指が伸ばされて腱が指の骨から剥がれたとき)

例えば

ポケットに指を入れた状態で、足が切れた際に、指が無理矢理伸ばされ負傷。

 

2,膝(半月板損傷)

モモの骨(大腿骨)とすねの骨(脛骨)の間にあるクッションが半月板。ようは膝の隙間に入っているクッションです。ここがすり減ったり、傷ついて裂けたり、それによって出来た破片が関節の間に挟まったり・・・痛め方にもバリエーションがあります。

 

3,膝(前十字靱帯損傷)

膝が前方にずれないように止めているベルト。着地の時などに切ってしまうことがある。ボルダリングのようにふかふかのマットに着地したときに多い。

 

4,膝(内側側副靱帯損傷)

膝が外反(下腿が外側に持って行かれたとき)されたときに痛めることが多い。膝の内側を止めているベルト。着地の時、キョンをしたときなどいろいろなシチュエーションで痛める。

 

5,腰痛

持病としてもっている方も多い。体感がよれたときなど、疲れが出やすい場所。

 

6,手首痛

ボルダーから落ちたときに手をついて痛める。その他、使いすぎによって手首が痛くなったり、軽いものだと、反復して手掌をついていたりしておこるゆがみからも痛む場合がある。

 

7,足関節捻挫

ボルダーから落ちたときや飛び降りた際に捻って捻挫することが多い。

 

8,落石によるもの

落石に当たって負傷。

 

9,滑落によるもの

滑落によって負傷。転落。

 

10、転落によるもの

転落によって負傷。滑落。

手をついた際に手根骨の骨折(最も多いのが舟状骨骨折)を起こすことがあります。打撲なら2週間くらいで治ります。2週間を過ぎても手根骨が痛かったら骨折を疑って、一度レントゲンを撮ってもらった方がいいです。

 

また、前腕部の手首に近い方を骨折することがあります。「コーレス骨折」や「スミス骨折」です。こちらの場合は、手のひらをついたのに、前腕部が痛かったら骨折が疑われるので、すぐに整形を受診してください。骨折の場合は、痛みも強いのでわかると思います。

 

ケガへの対処

 

ケガをしてしまったら、負傷部位の安静を保ちます。
固定して、安静にするのが基本です。痛みを誘発する動作を控えます。痛めた場所以外はトレーニングしましょう。

例えばパキッた場合、体幹や下半身のトレーニングをします。これは、負傷部位の機能や筋力低下を防ぐためです。そのとき参考にしていただきたいのが下にご紹介する本です。ぜひ購入されて、こちらのメニューを実施してみてください。

 


[コアトレ]

シングルアームブリッジ

サイドブリッジ

ヒップリフトアブダクション

クロスエクステンション

プッシュアップ

ウインドミル

コブラ

10秒 10回 1セット

ストレッチ


パキってしまって登れないときは、上に挙げたトレーニングを行ってください。パキってしまう原因に、体感が弱くて指に負担をかけてしまっていることも挙げられます。体感が強ければへその下(丹田)から体を引き上げることが出来ます。それによって指の負担を軽減することが出来ます。指をケガして、体幹や足使いの重要性を痛感しました。皆さんには私のようにならないようにしていただきたいです。

 

補足

ノーマンズランド(no man’s land)

nomansland

図で赤く示された部分は「ノーマンズランド(no man’s land)」と言われる部分で、もともと血行が悪く、傷口などが治りにくいなどの理由で、腱とその周辺が癒着(くっつく)してしまい、指が完全に曲がらないなどの後遺症を残しやすいところです。手の専門外科でなければ手術も難しい場所なので、「ノーマンズランド(no man’s land)」と言われています。

もともと血行が悪いので、パキったら治りづらいんですね・・・

 

パキってしまった方に合わせて知っていただきたい「ジャージ損傷」「ジャージ指」

 

パキッた方は知っておいた方が良い「ジャージ損傷」「ジャージ指」というものがあります。サッカー、レスリング、ラグビーなどで、ジャージや道着をつかんだ際に急激に伸ばされて屈筋腱が断裂・損傷するケガのことです。発生機序は違いますが、「パキリ」と同じケガです。曲げようとしているのに力で無理矢理伸ばされて腱やその周辺を痛めます。断裂した場合は、観血的(手術)療法が必要となります。そしてこの部分は、上に書きましたが、ノーマンズランド(no man’s land)と言って手術も大変な場所ですし、術後の経過も悪いですし、ケガそのものも治りづらいです・・・

 

 




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